【徹底解説】仮想通貨リップル(XRP)とは?初心者向けにやさしく解説!

今回の記事では、仮想通貨初心者の方向けにリップル(XRP)について詳しく解説をしていきたいと思います。

目次

リップル(Ripple)って何?

(画像引用元:https://ripple.com/

「リップルとは何か?」

ということですが、実はリップルには複数の意味があります。

まず、リップルは国際送金システムのことを指します。

リップルのシステムは、アメリカに本社をおく「Ripple Labs, INC」によって開発が進められています。

このリップルのシステム上で利用される仮想通貨をリップル(XRP)と呼びます。

まとめると、 [box class=”green_box”]

Ripple Labs, INC:会社名

リップル(Ripple):国際送金システム

リップル(XRP):リップルのシステム上で利用される仮想通貨

[/box]

ということです。

一般的には「リップル=XRP=仮想通貨」として使われていることが多いです

ここを明確にしておくと後で混乱しないで済むと思います。

(※本記事では、特にシステムのリップルについて言及する場合はもしくはRipple、仮想通貨のリップルの場合はXRPを追加で表記させていただきます)

 

会社としてのリップル

(画像引用元:https://ripple.com/company/

リップルのシステムを開発した会社はRipple Labs, INCといいます。

もともとはOpenCoin INC.という会社でしたが、2013年9月にRipple Labs, INCへと社名変更しています。

設立者はクリス・ラーセン氏です。

もともとのリップルの考案者はライアン・フガー氏という方でしたが、2012年にクリス・ラーセン氏らにリップルのプロジェクトの指揮権を譲渡しています。

 

Google Ventureが投資をしている!

Ripple Labs, INC.の特徴として、

「あのGoogleが出資している!」

と主張している方がいますが、「Google Venture」というベンチャーキャピタルファンドが出資しているという表現の方がより正しい表現となります。

Google Venture(通称GV)は2009年3月に設立されたベンチャーキャピタルです。

Google’s newest venture

March 30, 2009

Today we’re excited to announce Google Ventures, Google’s new venture capital fund.

(引用元URL:https://googleblog.blogspot.jp/2009/03/googles-newest-venture.html

Google VentureがRipple Labs, INC.に投資をしたのは2013年5月。

会社名がまだOpenCoin INC.の時代となります。

 

なお、Google Ventureのホームページからは投資先としてしっかりと「Ripple Labs」の名前が確認できます!

(画像引用元:https://www.gv.com/portfolio/

Google VentureはUBERBLUE BOTTLEslackstripeなどの有望なベンチャー企業への投資を実施しています。

そんな投資のプロ集団が投資先として選んでいるわけですから、Ripple Labs, INC.の将来性に期待できないはずがありません!

 

SBIインベストメントが出資している!

Ripple Labs, INC.に投資をしている企業はGoogle Ventureだけではありません。

日本からはSBIの子会社であるSBIインベストメント株式会社もRipple Labs, INC.に対して出資をしています。

これまでに実施した出資の数は2016年の1月と2016年の9月の合計二回になります。

 

Ripple Labs, INC.に対するSBIの力の入れようはかなりのもので、2016年5月にはSBI Ripple Asiaを設立しています(SBIグループが6割出資、Ripple Labs, INC.が4割出資)。

 

なお、SBIは2016年11月1日にSBIバーチャル・カレンシーズ株式会社も設立。

仮想通貨の取引所運営にも乗り出します!

もちろんリップル(XRP)の取り扱いも予定しています。

 

送金システムとしてのリップル(Ripple)

リップルのシステムは主に銀行のような国や通貨をまたいだ送金業務が発生する金融機関によって利用されます。

リップルのシステムを使えば、

[box class=”yellow_box”]

  • 取引に直接アクセスできる利便性
  • リアルタイムの決済
  • 送金の包括的な追跡
  • 全ての取引のコストの最小限化

[/box]

などが実現可能となります。

具体的な動画がYoutubeにアップされているので見ておくとイメージを掴みやすいと思いますので一度ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=127&v=Q2YHhLkOO9g

インターレジャープロトコルがすごい!

これまでの国際送金の場合、異なる国と通貨の銀行間取引になるので、金融機関同士の預金残高の振替がとても困難でした。

これを簡単にする仕組みがインターレジャープロトコル(ILP)となります。

ILPを簡単に説明すると、企業ごとに保有する異なった取引の台帳をリップルのシステムでみんな一つにしてしまおう!という仕組みです。

これにより、早くて安い海外送金の実現が可能となるのです。

>>さらに詳しいインターレジャープロトコルの解説記事は現在作成中です

 

内外為替一元化コンソーシアムがすごい!

内外為替一元化コンソーシアムとは、送金のインフラ整備のために国内の企業が集まって構成されるプロジェクトです。

どういうことをするプロジェクトかといえば、内国為替と外国為替を一元化して、銀行の垣根を越えて決済や送金を効率的に行うようにするというプロジェクトです。

具体的には、「RCクラウド」というクラウドシステム(※Ripple Solutionを導入している外国銀行と、内外為替一元化コンソーシアムに参加する国内銀行同士を結ぶクラウドシステム)の実用化を目指します。

(※画像引用元:https://ripple.com/jp/sbi-ripple-asia/

すでに50を超える銀行がこのコンソーシアムに参加していて、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行が参加したことで知られてします。

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SBI Ripple Asiaがこのプロジェクトを主導していて、事務局も務めています。

 

なお、リップル公式ツイッターアカウントが興味深いツィートをしていました。


簡単に翻訳をすれば、世界トップ5のグローバル送金会社のうち3つが2018年にもXRPを支払いフローに利用する予定とのこと。

も非常にワクワクするようなアナウンスですよね。

今後のリップルのさらなる普及と発展が期待できます!!

 

仮想通貨リップル(XRP)の基本情報

通貨コード XRP(リップル/エックスアールピー)
発行日 2013年2月
発行上限数
1000億XRP
考案者 Ryan Fugger(ライアン・フガー)
公式サイト 公式サイト
ホワイトペーパー 公式サイト

仮想通貨リップル(XRP)の特徴とは?

仮想通貨としてのリップルはXRPと表記されます。

読み方はエックスアールピー、もしくはリップルで問題ありません。

リップル(XRP)の特徴は以下の通りです。

 

①:送金時間がとても早い!

リップル(XRP)の送金時間の速さは圧倒的です。

銀行だと3~5日、ビットコインだと約1時間、イーサリアムだと約2分ですが、リップルの場合、わずか4秒で送金が実行されます。

この数字だけでもリップルのすごさが伝わるかと思います。

 

②:取引処理能力がすごい!

リップル(XRP)の取引処理能力は1500TPSです(※TPS=Transaction per second:秒間あたりの処理能力)。

ビットコインが3~6TPS、イーサリアムが15TPSですので、その処理能力は群を抜いています。

公式ツイッターに掲載されているGIF画像を見ると一目瞭然です。

 

③:リップル(XRP)の時価総額は第三位!

(引用元:https://coinmarketcap.com/

リップル(XRP)の時価総額は2018年2月1日時点で第三位。

ビットコイン、イーサリアムに次いで注目が集まっている仮想通貨です。

 

ブリッジ通貨としてのリップル(XRP)の働き

(※画像引用元:https://ripple.com/solutions/source-liquidity/

リップル(XRP)はリップルのシステム上でブリッジ通貨としての役割を果たします。

どういうことかというと、例えばAさんがBさんの銀行口座にドルを送金する場合、Aさんが日本円しか持っていなかった場合でも、Bさんに対してドルの送金が可能になるということです。

リップル(XRP)がブリッジ通貨として果たす役割は円とドルの橋渡しです。

日本円を一度リップル(XRP)に交換した上で送金し、送金先銀行がリップル(XRP)をドルに交換することで、たとえ手元にドルがなくてもドルの送金が可能になるということです。

簡単なイメージで言えば、

・日本円→リップル(XRP)→ドル

このような送金方法です。

これはxRapidとよばれるリップルのソリューションの一つ。

xRapidを利用すれば、

[box class=”yellow_box”]

  • 送金元の銀行が法定通貨をXRPに交換
  • XRPが送金先銀行に送付される
  • 受取銀行がXRPを現地の法定通貨に交換

[/box]

これらが簡単に実現可能となります。

 

リップル(XRP)とビットコイン(BTC)の違い

リップル(XRP)とビットコイン(BTC)の違いについて解説をします!

 

そもそものコンセプトが違う

ビットコインは決済の手段として開発がされました。

政府や銀行のような中央機関がなくても決済の手段として利用できることがビットコインの最大のメリットであり特徴でもあります。

一方、リップル(XRP)は国際送金システムとして開発がされています。

その目的は、素早く安い国際送金の実現です。

ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)はコンセプトが異なる仮想通貨であることは覚えておきましょう。

 

発行上限数が違う

ビットコインは発行上限数が決まっています。

2100万枚のビットコインが発行された時点で新規発行はストップします。

リップル(XRP)の場合、すでに1000億XRPすべてが市場に供給されていて、Ripple Lab, INC.に出資している企業などが保有しています。

しかも、リップル(XRP)は支払いなどで一度使用すると消滅する仕様になっていて、リップル(XRP)の発行枚数はどんどん減っていきます!

ここはビットコインと大きな違いですね。

 

マイニングがない

ビットコインはマイニング(採掘)することにより報酬としてビットコインを得ることができます。

リップル(XRP)の場合、ブロックチェーン上の取引を承認して報酬をもらう仕組みが存在しないため、マイニング自体を実行することができません。

その代わりに、World Community Gridという非営利活動のプロジェクトのプロジェクトに参加すれば報酬を受け取ることが可能になります。

 

取引記録の承認の方式が違う

リップル(XRP)の取引の記録はビットコインで採用されているPoW(Proof of Work)ではなくPoC(Proof of Concensus)が採用されています。

Powはコンピューターの計算によって取引の承認をおこないます。

一方、PoCというのは、信用力のある承認者(Validator)が取引の承認を行います。

現在は70を超える承認者が存在し、その承認者の80%以上が有効と投票すれば取引の承認が行われます。

承認者(Validator)のリストはユニークノードリスト(UNL)と呼ばれていて、リップル社が承認者を決定することになっています。

リップル社が決める限られた存在だけが取引の承認に関われるという意味では、リップル(XRP)は中央集権的(Centalization)な仮想通貨であるといえます。

 

覚えておきたいリップル(XRP)のロックアップ

こちらは、2017年12月3日時点のリップルの供給状況の分布図になります。

(画像引用元:https://ripple.com/xrp/market-performance/

ざっくり数値で書くと、

[box class=”yellow_box”]

  • リップル社(Ripple Labs, INC)が保有するXRPの数:62億5395万1232XRP
  • 市場に出回っているXRPの数:387億3914万2811XRP
  • エスクローされているXRPの数:550億XRP

[/box]

となります。

 

エスクローというのは、簡単に言えば信頼できる第三者に渡して安全に保管すること。

もともと、この550億XRPはリップル社が保有していて、当時リップル社が保有していたXRPの数は630億XRPもあったようです。

ですが、それだけの数のXRPを保有していると、市場参加者からは

「もしかして、そのXRPを売っちゃうんじゃないの?」

という不安や疑問の声もあったようです。

例えば、リップル社が大量のXRPを市場で売却してしまえばXRPの価格の暴落を招きます。

そもそもXRPの発行元が勝手に大量のXRPを売却して価格が暴落してしまえば、XRPを保有している人からすれば

「何やってるの?」

「もうこんな仮想通貨は信用できない!」

となるのは当然です。

そういった不安を払拭するためにも、昨年の12月8日にエスクロー預託に踏み切ったようです。

以下、リップルの公式声明の抜粋です。

this lockup eliminates any concern that Ripple could flood the market, which we’ve pointed out before is a scenario that would be bad for Ripple!

このように自由に売れなくなるような制限をかけることを専門用語でロックアップ(鍵をかける)といいます。

例えば、新規上場した株をたくさん持っている大株主が、一定の期間市場で売買しないように契約することもロックアップですね。

 

なお、2018年以降、毎月1日にエスクローしてある550億XRPから10億XRPずつロックアップの期限を迎えます。

その10億XRPをリップル社が市場で売却できるようになるのですが、余ったXRPについては再度ロックアップがされるようです。

その期間は55か月と言われています。

 

リップル(XRP)のチャート

Trading Viewから引用したXRPのUSドル建て(※価格参考取引所:クラーケン)のリアルタイム日足チャートになります。


昨年12月から今年1月にかけての値上がりがヤバいですね…。

リップルを保有していた人にはいい”お年玉”になったのではないでしょうか?

 

リップル(XRP)を購入できるオススメの取引所

リップル(XRP)を取り扱う取引所は増加傾向にあります。

リップル公式ツイッターでも、すでに世界で50社を突破したとのツィートがありました。

国内でリップル(XRP)を取り扱っている取引所は、bitbank、GMOコイン、BITPoint、BIT Tradeとなります。

一番オススメの取引所はbitbankです。

現在XRP/JPYの手数料が無料になっているので、リップル(XRP)を購入するのであればオススメです!

[btn class=”rich_blue”]bitbank公式サイト[/btn]

リップル(Ripple, XRP)のまとめ

さて、これまでの内容を簡単にまとめておくと、

[box class=”blue_box”]

  • リップルには会社、システム、仮想通貨の3つの意味がある!
  • Ripple Lab, INC.はGoogle Venture, SBIインベストメントから出資を受けている!
  • リップルのインターレジャープロトコルで早くて安い海外送金が実現できる!
  • リップル(XRP)は送金時間が早く、取引処理能力がすごい!
  • リップル(XRP)の時価総額は第三位!

[/box]

となります。

リップルはビットコイン、イーサリアムを上回る送金速度や取引処理能力もっている仮想通貨です。

これからリップルのシステムを利用する企業が増えれば、ますますリップルの必要性が高まり、価値が向上してくるでしょう(あくまでも”予想”ですが)。

リップルの動向についてはこれからもしっかりとチェックしていきます!

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